今年一年飲み干してきたウィスキーを語ってみる。
二週連続のノーキャンプの日曜日
先週は台風により断念、今週は仕事で休みはとれなかった。
ただ、特別出勤の今日は終わる時間も早く普段なら
毎日午前様のところ2時間早く帰宅できたのは幸い。
こんな日は疲れていても何しても酒が美味く感じるものだ。
本来ならば焚火を囲み丸氷を転がし終わる時間帯
思い返せば、もともと呑み助夫婦だったが
キャンプで飲む酒があまりに美味すぎて美味すぎて
特にここ二年は色んな酒類をフィールドに持ち込み
星空オーセンティックバー気取りのキャンプが多かった。
数々のリキュールを並べ妻に振る舞うカクテルは
全てフレッシュフルーツにこだわった本格BAR仕込み
不味いわけがなくしばらくハマったモノだったのだが…
ここ一年ほどはシングルモルトの虜となり
そもそもキャンプ酒としてずっと飲み続けてきた
大好きなフォアローゼスに手を伸ばす機会がグッと減ったことは
ある意味自分自身の成長なのだろうと思うようになった。
何しろ焚火を前に飲むアイラモルトは最高で
あらゆる銘柄を知りたくなったのがその発端だが
重すぎるフレーバーに疲れたなら
軽快なアイリッシュに手を伸ばし
それが物足りないと、同じアイリッシュの亜種にまで
手を出す始末
コレはおそらくキリがないと思い始めた頃
原点であるシングルモルト
グレンフィディックに戻って見た時にフと気付いた事があった。
「なるほど…コレは音楽鑑賞に近い趣味かも知れない」…と。
10代の頃、誰もが虜になる趣味の一つだが
ある人は熱烈なファンを主張し
ある人はアイドルでそれを覚え
深掘りしたある人はプレイヤーを目指したりする。
他の人のことはよく分からないが
私の場合は、姉の影響で当時FMでしか流れなかった
AORが最初だったように思う。
そのうちブラウン管には出ないことをポリシーにしていた
実力派ミュージシャンを聴くようになり
姉の趣味から卒業するようにニューロマンティックに移行
その後はヘヴィメタル、パンク、アッシドジャズ、ダンスジャズ
ファンク、ワールドミュージックと
海外のミュージシャンだけを好んで聴いてきた。
妻にはいつも…知らないのばっかりでつまらないと評されるが
どちらかといえばリスナーとして音楽を深掘りしてきた自負があり
おいそれと国内のヒット曲に迎合したりする事ができなかった。
つまり、私は根っからのへそ曲がりで
人の少ないところを好んで深く掘る人種なのだ。
50代まで残り二年となったオッサンにして
小学生の頃、はたまた中学高校生の頃に聴いていた
AORの数々やハード過ぎるロックやファンクモノを
再び聴くようになった。
あの頃を思い出すことはないのだが
AORに飽きるとヘヴィなサウンドを求め
激しいリフに疲れると静かなジャズ
そしてハービーハンコックのようなダンスの混ざった
ピアノジャズが聴きたくなる。
ウィスキーも同じで、角ハイボールを飲むくらいなら
カティサークのソーダ割りを飲み
アイラモルトを臭くない順に二つ飲んだら
スッキリとしたウシュクベーリザーブで品を取り戻す
そんな飲み方が好きなのである。
そんな私を見て妻が言う
「もうちょっと荷物(ボトル)減らせないの?」
私は決まってこう返す
「荷物ってオイ!宝物だよ!宝物は沢山持ち歩かないと」
作り手の心意気を焚火をつまみに飲み干すのがキャンプ
そんなひたれるキャンプウィスキーはこれからも
飲めなくなるまで飲むだろう。
いずれにせよ今年は色んなの飲んだなぁ
…と幸せにほころぶ日曜日。
来週こそは連休を満喫できると嬉しい。。
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