完璧過ぎる秋サンマに舌鼓@ほとりの遊びばキャンプ場

劇団にひき

2017年09月15日 13:39

曽原湖撤収前の凪の朝

いつもこの景色を目に焼き付けようと数分凝視する。

咥えたシガリロがたまらなく美味いんだこの景色ったら。





キャンプの朝の凝縮感ある素晴らしさに後ろ髪を引かれながら

撤収作業に入るのだが、就寝前にあらかた片付けておいて

その行程を簡素にするのは、この素晴らしき朝を

たっぷり味わうためだとここに来て思うようになった。

本当は、一刻も早く帰宅して

仕事に備えたいってコトなのだけど…

そんな無味乾燥な動機付けよりズッと気分がいいから。




2017/09/13
からのつづき

鴨の襲撃を無事かわし訪れたのは静寂の夕暮れだった。





この時間になるといつも何となく焦燥感に駆られてしまう。

キャンプの残り時間が気になり始め

何かやり残したことがあるんじゃないか?というのがソレ。

程なくして、西の山と湖に日が沈む。





サイトを真横から西陽が照らし出すと

一気に増えたのは夜を知らせる虫の声。





世界中で日本人とポリネシア人だけはコレを

左脳で聴いているのだそうだ

つまり、日本人には言語の一種として脳に入り

それ以外の人種には音(雑音)として右脳に響いているだけ。

誰でも知っているような話だが、こんな事を

ついぞ思い出してしまうのはゆったり流れる

夕暮れならではのこと。



サイトから陽の光が一切なくなる頃には





釣り客のボートも居なくなっていた。





さぁランタン火入れの時間だ。





初物のピッカピカな秋刀魚

刺身でも食べれそうな新鮮さだが

今年は随分小ぶりだということで

塩焼きにする。





魚は殿様に焼かせろ、餅は乞食に焼かせろ

初物の秋刀魚が手に入ると必ず妻が言い

焼き加減をしょっ中気にする

せっかちな私を牽制するのが我が家のお約束





火入れの済んだランタン越しの曽原湖は

ユックリと色を無くしていった。





…と同時に焼き上がった秋刀魚は

お見事の一言という焼き上がり

2017年の初秋刀魚は皮一つめくれず

外側パリッと中身ふっくらな仕上がりだった。

さすが妻!





わざわざ添えられたスダチを効かせて

秋の旬の味覚を味わった。





年齢と共に読む本が変わるように

毎年訪れるキャンプ地でやる事が

変わっていくのは成長の証

キャンプスタイルの変化もきっとそう





静かな静かな湖畔の夕べは

涼しく秋の虫の声であふれていた。





静寂の朝、新しい一日をこの景色で

始められる幸せ。

鏡になった湖面に写る磐梯山と薄曇りの空を眺めながら

シガリロをゆっくりと一本吸ったら撤収だ。

撤収して帰宅して荷物を下ろして昼寝して

風呂に入って仕事に行くのが毎週月曜日。

一年掛かったがこの生活にもすっかり慣れた。

今日も精一杯頑張ろう!

ガラにもなく景色に誓いを立てた。





『人生とは、今日1日のことである』

by デールカーネギー




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