大まかな行き先と日程は決めていたのだが
天気次第という部分が大きく二日目を
どう過ごすかを決めかねていた。
私達夫婦が選ぶような東北のキャンプ地はGWだろうと
お盆だろうと予約など不要、無論渋滞知らずで行ける上
inもoutもアバウトなケースが多くこの自由さが楽チンで
ついついノープランの放浪旅となるのだが
それこそが最大の魅力でもある。
スケジュールに縛られた格安ツアーの様な旅は元来苦手な性分だから。
手羽さん夫婦は本日撤収となり天気は恐らく
昨日同様晴れたり曇ったり
次の目的地は青森県横断となる鯵ヶ沢方面
日本海に沈む夕陽がお目当てのプランニング
年一でこれまで必ず夕陽を捉えてきた我が家だが
今回は景観も含め、その集大成とも呼べる夕陽に期待がかかる。
ただ天候的には明日の方が良好である可能性が高いという予報。
こりゃぁここに延泊決定とするか
今日は酸ヶ湯温泉を心行くまで堪能しよう。
フランス製鋳鉄オーブンSTAUBで炊くいちご煮飯と
スキレットで作る鉄分たっぷりカレイの煮付け
煮崩れしやすいホロホロの魚は深さのある鍋よりも
スキレットの方がひっくり返すのが楽らしい。
さすが 妻
こんな朝食のためにわざわざ八戸経由で辿り着いたのが
この酸ヶ湯キャンプ場
一泊キャンプ後仕事が待っている普段のキャンプでは
決して成し得ない事を連休キャンプで叶える
現在の我が家にとっては悲しいかなこんなことの一つ一つすら
プレミアムキャンプ
朝食を終えたら、一夜を共にした
手羽先夫婦ともお別れの時間がやってきた。
巨大な管理棟が見える位置にあった手羽さんの
テントは既に撤収がなされ
我が家もレイアウトを変えテントだけお引越し
二人が居なくなった途端に訪れる心の穴を埋めるのは
このキャンプ地にやってくる新たなキャンパー達の
楽しそうな笑顔やその様子だと思ったから。
キャンプ場を見渡せる位置にテントを動かし
買い出しに青森市内へ我々も出掛ける事にした。
その途中…素晴らしい高原に出くわす。
萱野高原という
トイレ、炊事場がありキャンプ場という案内はないがキャンプ可能
こっちの方が良かったなどと思いつつ酸ヶ湯に戻った。
気温は20℃を少々超えたくらい。
それでも美味いに決まってる。
取り急ぎビールは一本だけにして
酸ヶ湯温泉に蕎麦を食べに行くことにした。
数年前、ここにやってきた時はあまりの人の多さに
げんなりしてしまい温泉を諦めた経緯があった。
今回も大盛況の国民保養温泉地第一号を誇る酸ヶ湯温泉
重厚な木造の体育館を連想させる圧巻のヒバ千人風呂
300年続く混浴の名湯だ。
女性の場合はゆあみ着を着用して入浴ができる。
女性にとっては見られるより見る恥ずかしさの方が勝り
男性にしてみれば見るよりも見られる恥ずかしさがあるようで
公式サイトより画像引用しています。
男のくせに隠す人は多かった 笑
因みに異性をジロジロ見る行為はマナー違反である。
禁断を侵しているかのような張り詰めた緊張感があり
言葉なくストイックに湯を楽しむ雰囲気が独特で
何十人も人がいるのに終始話し声のない静かな入浴が好印象だった。
湯に浸かると男だとか女だとか混浴だとかそんな事も
どうでもよくなる心地よさは素晴らしいの一言。
単なる温泉というジャンルを超えており
山の中の重厚な建物160畳のヒバ風呂、混浴というアクティビティ
観光地として余りある価値と人気があることに大きく頷いた。
再びサイトに戻るとNo.10のジントニックを…
風呂上がりにガッチリと苦味が出るくらい生ライムを絞った
コイツがたまらない
その後、出発前に焙煎したコーヒー豆と
ピーティーなスコッチを使った
ベイリーズ絶品コーヒーカクテルを妻に進呈
雲の多かった空には赤みをまとった光線が輝き出した。
高地で見る一瞬の夕焼けに胸を踊らせる頃
BBQをスタート
キャンプ客はこの頃驚くほど増えていて
昨日よりさらに二割り増しだったが…
酸ヶ湯キャンプ場フリーサイト一番奥に居を張ったのが幸いし
プライベートを侵食されるような近距離に
幕営するキャンパーは皆無 作戦勝ちという事か。
無論、トイレの近い管理棟付近はテントとテントとの距離は
ほぼほぼ1m程度というカオス 汗
それでも大盛況のキャンプ地 皆一様にマナーが良く
いい夜だった。
明日は日本海を目指す
早めの就寝とした。
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