圧倒的景観にゾクリ 高湿度ワイルドキャンプ

劇団にひき

2017年07月25日 12:07

雨のキャンプは決して嫌いじゃないが

二週連続となるとさすがにネタが尽きるというか

「何のために?」というキャンプの目的や焦点がボヤけてしまう。

片付けの面倒や濡れる事の不快さばかりが頭に浮かぶのだ。

しかも未だ梅雨明けの気配のない東北は

気温こそ30℃前後ながら

その湿度による不快感は最高潮

外出しその外気に触れる度、蜘蛛の巣が身体に

まとわりついてくるかのようなあの不快な大気の肌感

慣れるのは至難のわざである。







濡れることを前提でキャンプの全てを構築し

かつ、楽しむとなれば

新たな営地、それもとびきりワイルド(に見える)な

価値ある場所の選定が重要だと考えた。

林間サイトであることや風呂が近いことなど

我が家の雨キャンの必要条件必須項目を満たす

いくつかの候補地があがり最終選考に残ったのは







このダートの先にある







開けた駐車場

ん?テン場か?

いや恐らくコレは駐車場だ。

だって、この駐車場の奥には







鬱蒼と茂る草、苔むし朽ちた樹木

雨のキャンプには理想的な美しい林間(というか森)







設営を終え、キャンプ場奥から我がサイトを眺めたそこには

圧倒的な野生を感じる景色

頷き納得し久々にゾクリと心に震えるものがあった。







東北のキャンプ地には、お湯が出るとか

ウォシュレットだとか虫や野生動物が

どーのこーのだとかといった

一般人の目線で重要視されるような事が

ついぞどうでも良くなってしまう価値観を

有する場所がある。

風情やワイルドさその景観にのみ

人を引きつける魅力を持ち、それに気付き

満足のいく幕営をするには

ある程度の技や熟練も必要であり

コレを最高だと思える感性を持ち合わせておくことも重要。

何度も目の当たりにし、薄々感じていたのだけれど







雨降りのこのキャンプ地の美しさを目の前に







県道沿いの名も知れぬこんな小さなキャンプ場が持っている

ポテンシャルの深さにジワジワと感慨が募っていった。







広葉樹生い茂る小さな森の一角のキャンプ場

こんな場所に相応しいウィスキーを考えてみたのだが

緑が飛び切り美しい、ただそれだけの動機でもって

タラモアデューというアイリッシュウィスキーを選んだ。

ラベルの緑、湿度の高いレインフォレストに

何杯でも飲めるスムーズさ。







タラモアデューのデュー DEW は露という意味があるのだとか



梅雨の森で飲むに十分な動機ではないか。







見た目は淡白ながら、醤油とバターで

味付けされたホンビノスにも良く合った。







自宅を出た時31℃あった梅雨時期の不快極まりない気温は

この営地に来ると湿度こそそのままにグッと下がり23〜24℃に

動けば湿度により汗が吹き出るのだが

ジッとしている分には涼しく快適

それでも暑くなるタープ下焚き火は夕刻からとするため

炉ばた大将の出番









人っ子一人いない貸切りの営地に

かぐわしい匂いが撒き散らされる。







売れ残っていたニッカブレンダーズスピリットを

スーパーで手にした時こう思った。







知っていることって大事だし

知らないより人生を楽しめる

そう、これはキャンプ地にも当てはまり

足を運ばないと分からない知り得ないコトやモノを知る







たったそれだけが重要だったりするんだよなぁ







それがキャンプ





にほんブログ村皆様の励ましにいつも感謝しております!


あなたにおススメの記事
関連記事