焚き火海鮮&コアントローでなんちゃって自前グランピング

劇団にひき

2017年03月08日 12:00





見事なロケーションを目の前にすると

食事も酒も美味くなる。

そんなキャンプ地を目指して辿り着いた東北某所。







目に入る景色が海だったりすると…

それだけでプレミアム

こんな景色を眼前に海の幸と本格カクテルを堪能するキャンプ

タイトルだけなら一丁前のグランピング感

キングサイズのベッドや大型の布製テントはないし

薔薇の花もなければボーイもいないけれど

それと変わらぬ快適キャンプは夫婦二人でもできるはず

そんな自前グランピングごっこを実践だ。







備え付けのファイヤーサークルを囲みながら

7種類の洋酒をバーカンになぞらえたラックに並べたら

それがスタートの合図







スタートは海鮮といっても新鮮じゃない魚介加工品 笑

だが…侮ることなかれ!これ絶品

小さいサイズのスキレットで揚げればシーズニングが

同時にできるスターティングメニューというわけだ。







そして、今日の企みはコアントロー仕込みの

ショートカクテルをそれぞれ楽しむカクテルキャンプ







名画カサブランカではコアントローを食前酒として飲んでいたが

ショートカクテルのリキュールとしてのコアントローは

スタンダードカクテルにおいて数多くのレシピ公式を持つ

数少ないリキュール

ベーススピリッツ + コアントロー + レモン

それぞれ2:1:1 本日持参した種類分楽しめる。







海側を向け伸びやかに張ったTATONKAタープ下

風は冷たいながら春先の陽気に包まれ焚き火を囲み

今宵はガッチリ飲むキャンプ







ひととき焚火を楽しんだ後、熾火に炭をドッサリ入れた。

自前で炭を準備するなんて

恐らく2年ぶりくらいのはず…それは海鮮焼きへのコダワリ

むしろ今回キャンプ成功に向けての執念のようなものか。







スターティンググリッドにのったのは冷凍イカだった。

またしても海鮮←鮮じゃない系 汗

熱が入るに従ってエンペラが一枚







また一枚







エンペラがスーパースロー撮影さながらに

ゆっくりと時間をかけてめくれていく

このプロセスはヤバかった。

コ…コイツ…きっとこう言ってる…

「好きにしてくれ!」って。

もし仰向けだったなら 右 左

唾を飲むとはこの事で

ゴクリと喉が鳴った。








エンペラに完全に魅入られていると

妻から注文が入った。

「ホワイトレディ頂けるかしら?」

間髪入れずに早口で答えた。

「かしこまりました」

この辺の台詞を間違うとグランピングごっこじゃなくなってしまう

妻は腕利きの海鮮料理人役

私は気の利くバーテンダー役

妻の注文通りにシェーカーを手に取った。

ドライジン+コアントロー+レモン

キンキンにハードシェーク







シェーカーを持つ手が痛くなるほどの温度で提供した。

シェフはおもむろに刷毛を醤油に浸しイカに塗る。

キャンプ道具の中に必ず入っているこの赤い刷毛

ついこの間までシェラカップもなかった我が家だが…

この赤い刷毛が二軍落ちしたことは今までない。







次の注文はサイドカー

名前の由来は諸説あるがサイドカーで事故に遭うと

運転者は本能的に身を守るためサイドカー側がぶつかる様に

動いてしまうのだそうだ。

サイドカーに乗る女性が痛い目に遭う=飲み口の良い女殺しカクテル

ブランデー+コアントロー+レモン

風味が崩れやすいブランデーはシェーカーを

シャカリキに振れないのでそこそこ冷えたタイミングが重要だ。







こっちの方が気に入ったと妻

さすがは女殺し 笑

海鮮よりは肉に合うと思ったが…

コアントローという甘味のバランサーが絶妙だったと理解する。



大人になって美味くなり食べられるようになった食材は沢山ある。

山菜の苦味…子供の頃は大苦戦だったがコレなしに春は来ない。

セロリ…マヨラーになったその瞬間から大好物

羊肉…小学生の時食べた羊はマトンでリバースだったが

ラムを知った28歳に克服、マトンも旨さは今じゃ病み付きだ。

ブルーチーズ…鼻が壊れたと思ったが赤ワインと合わせたら

旨すぎて死ぬかと思った。

そして…この貝 ホンビノス

40過ぎまで出会わなかったのがその理由。







コレは人生におけるトップ10級だと理解した。

まんまと口を開けたホンビノス貝







迂闊に口を開けたよなぁ…

妻の目がそう語っていた矢先のバター載せ

その後、サディスティックな醤油かけ







それぞれの食材にそれぞの調味を施し

我が家のシーフードオールスターズが揃う







合わせる最終段階のカクテルはXYZ

ホワイトラム+コアントロー+レモン







これが一番好きだと妻が語った10秒後

ホタテが止ん事無い美味さをその身にまとっていた。







海老は頭をカリカリに焼き頭ごと味噌を喰らう


う うまい 泣


食の完成を感性で感じ締めくくりのショートを振る。








手が完全に張り付くハードシェークで







アレンジジャックローズ

これぞ劇団家の赤、妻の大好物







食ってくれとホンビノス貝







これだけまともなカクテルを飲み

食通も唸るような海鮮焼きを楽しみ

スーパーロケーションを堪能って…

この価値は計り知れない







それがキャンプ





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