10月になり日々涼しく感じられる空気が心地いい。
この季節になると毎年考えるのが冬キャンプの展望だ。
今年の冬はどこに行こうか?
どんな営地を見つけられるのか?
毎年の事だが、11月後半にはほとんどのキャンプ場施設が
店じまいをする東北においては、冬の出撃選択肢が極端に少なくなる。
そういう意味では通年営業の看板を掲げる施設には
今のうちに調査を兼ねて顔を出しておきたいところ。
そんなわけで予てから目を付けていた通年キャンプ場に到着した。
ここは福島西ICから15分
あづま温泉キャンプ場
RVパークとしてキャンカーの皆さんにはお馴染みかも知れないが
普通のオートキャンプも可能で、宿泊の場合温泉が一度の支払いで
翌朝まで入り放題となる素晴らしいサービスを持つ。
私達が張ったサイト右方向真南のこの位置に温泉施設があるのが嬉しい。
キャンプメインというより旅人のために日帰り温泉施設
その施設の空き地部分にテン泊してもOKというイメージ
つまり温泉付きキャンプ場ではなくキャンプ場付き温泉施設の印象だ。
恐ろしく眺めが良く
福島〜伊達市を一望しながらの温泉入浴と
キャンプが楽しめるのがプレミアム
ザ・秋晴れ
この景色は素晴らしいの一言。
高圧電線や鉄塔が目に入るにしても福島盆地一望のこの清々しさ
秋晴れというのも手伝ってついついうわぁぁぁと声が出た。
標高わずか500m弱でこの気分、我が家には今の所縁はないが
山に登る人はきっとこの何倍も素晴らしい景色を堪能出来るんだろうなぁと思う。
何度も言うが、ここは日帰り温泉施設の駐車場に併設の営地
振り返った直ぐそこには車がひっきりなしに往き来し
ドアの開閉の音、アイドリングの音、温泉客の好奇の目が半端ない 笑
テントレイアウトはこんな感じでリビングは見えないように張っても
声をかけられたり、とにかく日中はマッタリ出来ない時間がちょいちょい訪れる。
そりゃそうだ 真っ赤っかの道具を並べて
夫婦二人で何してるの?
もし私がここに訪れる一見さんだったとしても
駐車場脇に貸切りでテン泊を決め込んでいる夫婦には興味がわくだろう
イカの軟骨でも食って飲んでしまえば気にならなくなるだろうと
人目を気にせず調理音を響かせた。
今回のTATONKAは前面景観重視設営
前方二本、後方一本ポールで張っている。
後方のTATONKAとテント隙間はシュラフを引っ掛け
シュラフの乾燥と傾く日差しを遮る事にした。
白い雲、透き通る青空
風はなかった。
夕刻が近付き山陰に営地が入ると一気に涼しくなった。
車の往来もだいぶ減り、いよいよこの営地の本領発揮の時間帯
まだ日差しの残る盆地は浮き上がり
映画のワンシーンを思わせる。
ポツポツと街の明かりが灯り始めた頃
我がサイトにも火が入った。
空は光を失っていき
街は光に満ちてゆく
これがこの営地のサンセットシーン
人の目を気にしない強靭なハートは必要だが…
このサンセットの一部始終をテン泊若しくは入浴しながら
記憶にとどめるこのキャンプ
悪くない
ただ、このキャンプの本番はここがスタート地点だった。
つづく
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