奥会津
東北南端に位置し、限界集落をかかえる福島県南西部
地名では尾瀬が有名だが、そこを流れる只見川は国内有数の豪雪地帯であり
アバランチシュートと呼ばれる急峻な崖が発達する。
この時期、山の紅葉と川面を楽しむ最高のドライブルートという認識だった。
それでも江戸時代から、新潟への交通の要所として発展、現在は只見川流域は水力発電の要所となり
電力事業と共に、発展する地域だという。
キャンパーの私達からすると、それはそれは奥地の田舎町、ブナの生息域としては日本一という
触れ込みも手伝って、ある意味、憧れの営地という位置付けだった。
磐越道を抜け、今夜の営地に到着したのは四時を回っていた。
経路では素晴らしい景観を楽しんだ。
今回キャンプの目玉は、天然炭酸水を楽しむキャンプ。
只見川沿いには天然炭酸が湧き出る泉があり、明治昭和初期には
世界にナチュラルスパークリングジャパニーズウォーターとして輸出を行っていたらしい。
日本有数の奥地であるがゆえ、輸送コストがかさみ、結果それは頓挫したが
現在は新たな事業者が、マーケティングを再開し奥会津観光の新たな目玉として頑張っているとの事。
この井戸からコンコンと炭酸水が湧き出ている筈だったが…
なんと残念、今年は湧き炭酸の量が少なく、脇にある水道蛇口からチョロチョロとしか
出ていなかった 汗
温泉も炭酸泉
炭酸泉といえばとにかく血行を促す湯というイメージだったが、全くその通り
サイトに戻ってもしばらくポカポカが続くいい湯だった。
川面を眺めながらの湯
風呂上がり、外はもう真っ暗になっていた。
奥会津の暗い夜道に多少ビビりながらサイトに戻り、仕入れた炭酸で喉の渇きを癒すとするか。
到着時間を考え出来合いを取り入れた夕食を楽しんだ。
最近ハマっている妻考案、三つ葉のサラダが美味かった。
低気圧の影響で奥会津までは凄まじい暴風が吹き荒れていたが
止む筈の風は残り、メガホーンを時折大きく揺らしていた。
湖面は波立ちザザー ザザーと風のせいで波音を立ててる。
そんな中で持参した電気ストーブでイカを炙ったりして
こういうのが楽しい。
風の影響も考え、炊事場のとなりに陣取ったが、電気をつけると
緑の残るフィールドに風で舞いおりた枯葉たちが散らばり、秋の風景を楽しませてくれていた。
コットから眺めたこの位置に手を伸ばしランタンの気圧を下げた。
風が幕を大きく揺らすが、心地よく酔ったお陰で、一分で撃沈。
翌朝、雲は多く残るが風は止み静かな朝が待っていた。
秋景色がとにかく美しい。
妻が起きてくるまでコーヒーを淹れ秋景色楽しもうとしたその瞬間痛恨の失念に気づく。
豆もドリッパーもお湯も鉄瓶もあるのに、ミルを忘れてきてしまった。
そんなこんなで悔いの残る中、撤収を済ませ
晴れ間の覗くタイミングでこの地を後にした。
やっぱり秋キャンプはいい。
国内有数の高原のカルデラ湖沿岸に広がる沼沢湖畔キャンプ場は想像以上
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