真湯野営場 ブナの森で命の洗濯

劇団にひき

2015年08月20日 11:46

お盆休み後半、ブナの森が広がる野営場を目指した。

歩いて行ける距離に温泉もあり、栗駒山のふもとでとにかくブナ林が美しいところという条件だ。

夏という季節…緑は見飽きるくらい見てきたが…この営地の緑は格別に美しい。

しかもブナという木は雨との相性が抜群にいいことを先の須川湖で感じた。

到着は13時を回り、道中は曇り空だったが…設営準備とともにパタパタと葉に落ちる雨音が聞こえ出す。

やはり…雨だというのに美しくすがすがしい森。


いいトコに来ちゃったなぁ…

ごくごく素直な感想だった。








今回もサイトはテントデッキ仕様 時折落ちて来る雨水で濡れている。

地面は何年も降り積もる落葉の絨毯が敷き詰められ28cmステークペグでギリギリ使える柔らかさ。

一部ダブルペグにしてもタープは緩めにしか張れなかったが…

この鬱蒼とした林間ならば、さほど神経を使う必要を感じない。

森が守ってくれるような、そんな気分にさせてくれる。







テント後方にも美しく深いブナの森が広がっている。

この方向には散策路があり数百メートル行くとバンガロー村があるが

人の手は最小限に感じる森の小径という印象だった。







まだ16時を回ったところだが、雨天時はこの森に光が届きにくいようだ。

薄暗い昼間にノンプレッシャーランタンが早速灯された。







この営地の名は真湯野営場







管理棟正面はテントデッキなしで張れるスペースがあった。







すぐ近くに温泉もあり、ブナの明るい緑とディープな森を楽しませてくれる。







温泉を楽しんだ後は…

降り積もった腐葉土の上でプレヒートを行い







我家のメインランタンにも明かりが灯る







ディープに熟したアボガドを前菜に







アスタリスクは万全とばかりにいつもの激辛い焼き物が並び







今夜の乾杯はリコピンゲットのレッドアイ。

トマトジュースだけはプレミアムボトルをチョイスした。







霧が出始め、あたりはますます幻想的な雰囲気に包まれた。







薪は無料で使うことが出来る。

ナラ薪やブナ薪、杉もある。針葉樹も広葉樹もあるというのは嬉しい限り。







設営時うるさかった蚊やブヨはいなくなり







トイレでひっくり返っていた小クワガタを妻が救ってきた。







野営感半端ない夜は更けていくと同時に雨脚は強くなっていった。

ブナの葉を伝って落ちて来る雨粒は大きくその一粒一粒がポツポツと存在を誇示しているが…

すっかり気温が下がり湿度を帯びた森の空気は決して不快ではなく、

心を含めた体全身が洗われていき、自然と同化してゆく自分を感じる夜となる。







それはまるで命の洗濯だ。

絶妙なワイルド感があり、初心者ファミリーも受け入れられる設備が整うこの森の懐は深い。

雨が降っている方が、この森は美しく雰囲気もいい。

これがブナの森なんだなぁとしみじみ深く印象付けられた夜になった。



やっぱりいい所に来ちゃったなぁ…



朝が来た。。。

命の洗濯は、脱水、乾燥へとプロセスを進めてゆく。







東から朝日に照らされたブナの木が…一斉にそのまだらな木肌を現していた。

真っ白な木肌の白樺に勝るとも劣らないその表情は、力強く頼り甲斐ある父の風格を感じた。




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