満開の百合の花が咲き誇る蔵王坊平高原へ涼を求めて向かった。
この日、キャンプ協会のグループキャンプが現地で行われており、1〜4まで大まかに分かれたサイトのうち
管理棟裏手の第4サイトへの案内があり、相変わらずの傾斜地の中、雑草はボウボウだが…
平らなところを見つけ、設営する事になった。
自宅のある宮城県はこの日も翌日も、終日芳しくない天気予報。
時折、小雨が降った地域もあったようで、蔵王越えをし大正解。
明るい夕刻を過ごす事になった。
前回は…トラツグミという鳥の鳴き声に終始怯えた妻だったが…
勝手知ったる何とやら
むしろその鳥の声を今夜は楽しみにするキャンプのようなもの。
ランタンに明かりが灯る頃には、酒も進みいい夜を満喫していた。
今夜は変わり肉のBBQ
炉端大将をフル稼働し、シマチョウ、豚軟骨、牛タンさがりという癖のある肉を堪能する。
豚軟骨は臭い消しのため、卵焼き用南部鉄器を使いタレ漬け焼きにする。
19時を回ると、半袖一枚では寒くていられなくなり、一枚羽織った。
標高1000mの高原の夜は、とにかく涼しくて、虫も少なく最高だ。
20時を回ると22℃、下界に居たならきっと蒸し暑い夜を過ごしていた事を考えると
それだけで、プレミアムな気分になるものだ。
夜中、一度トイレに起きると…やはり聴こえるトラツグミのあの独特の金属音的な鳴き声。
今夜も来てたか?尋ねてみたが、当然返事はキィーーーーキィーーーーーのあの音だった。
翌6時40分目が覚めた。
朝日が、テントを直撃し、テント内の気温が急上昇、明るさも手伝って
二日酔いだというのに、おちおち寝てられやしない。
同じく飲み過ぎた妻も起きた早々、安酒のせいで胃腸が優れない。
あんなにガブ飲みするから…
それでもコーヒーを美味しそうに飲んでいるのを確認し、散策に。
野イチゴだろうか?クサ苺かヘビ苺か?
野生味は相変わらずのいいキャンプ場だ。
どこもかしこもデッコボコ
日が真上まで来ると、木々が日差しを遮りテント内はパラダイスな温度になっていた。
どんなタープだって、木陰パワーにはかなわない。
こんな草ボウボウの営地だが…そんな所に魅力があったりする。
7月に来たばかりなのに、帰って来たなぁと思わせる雰囲気がたまらない坊平はヤッパリいいキャンプ場だ。
毎週キャンプをしていると、行き先は毎度行き当たりばったりだが…
とかく気温や天気に一喜一憂する真夏のキャンプは、色んな営地にいつでも行けるというそれもスキルだと思った。
道具を揃えたり、新しいテントを買ったり、キャンプのウキウキは
至る所に底知れずあるものだが…来週はどこに行こうか?
このウキウキが一番だ。
それがキャンプ
結婚して月日が流れると、夫婦の会話はなくなっていくもの。
次はどこに行こうか?
こういう会話が、二人を楽しくさせるからキャンプはやめられない。
へつづく
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