爛漫の春到来

例年より開花が二週間早かった桜は

四月を待たずに散ってしまった。

思い返せば日曜と言えば天気が悪く

この時期は桜の開花を追いかける

花見キャンプも悪くないと

毎年、桜のあるキャンプ地探しに

躍起になるのだけれど…

三月のうちに開花してしまった今年は

相次ぐ天候不順によりそんな楽しみも

奪われてしまっていたように思うのだ。







「いつもなら花見キャンプの場所探すんだけどね…」

地元では完全に散り葉桜となっている状況で

今年は花見キャンプはできないだろうと

諦め気味でいたのだけれど

往生際の悪い妻は「こんな時こそ」と

東北各地の仲間達に地元の桜はどうか？

と打診してみる。

するとどうやら見つけてしまったようだ。

今こそ見頃、風に花弁を散らす直前の

正に満開という桜前線を追いかけようじゃないか







朗報をくれたのは山形のchaiさんだった。

「この日曜日が完全に満開だねー」

目指した先は山形県庁の裏手『馬見ヶ崎』

我が家にとっては実に6年ぶりの場所だった。

実はこの場所、当時は東北某所として紹介した

CABANON NEPUTUNE3 初張りの営地







選んだ幕はwechsel tents ZAMBESI

本来であればchaiさんに合わせ

ビンテージ幕キャンプを画策していたのだが…

現在我が家はキャンプ猫こむぎのトレーニング期間

広く使えるZAMBESI＋TATONKAでの設営とした。

日曜満開の桜の名所ではあったが

人出は思ったほど多くなく

花見キャンプとしては穴場中の穴場とばかりに

期待充分のキャンプスタートだった。







chaiさんは前日のin

この日は撤収の予定だったと思うが

我が家に付き合いもう一泊

明日は早朝の撤収の後、職場へ向かう

エクストリームキャンプ







花見キャンプは何度も経験してきたけれど

これほどの満開桜に囲まれるキャンプは

過去になく、至上最高のコンディション

だったのは言うまでもない。







この桜を楽しみにしていたのは人間だけではない

キャンプ猫のこむぎも興味津々のご様子







実はこのキャンプではこむぎにとって

非常に重要な社会性を養うという位置付けの

裏の目的があった。







現在生後三ヶ月のこむぎにとっては

ここ一ヶ月が社会性を身につける勝負の時期なのだ。

この時期に他人と触れ合ったり

他の猫と触れ合う経験が今後の彼女の

社会性を大きく左右するのだそう。







そういう意味からするとこのキャンプでは

とにかくchaiさんとの交流に重きを置き

お互いの利害が合致となる。







快晴の空の下、満開の桜を愛でる

言葉にならない

ただ、ただ、最高の春キャンプ







こむぎはchaiさんの膝の上で



ちゅーるざんまい







それを尻目に私は久々のゆったりとした

時間をウィスキー三昧で過ごすという

最高の幸福







ラフロイグに始まり



※現在流通するラフロイグ10年は
並行物は700ml 40%
日本正規品は750ml 43%

多少高くても正規品を選びたいところ。







1年ぶりのマッカラン12年









締めはハイランドパーク12年









それぞれがそれぞれに味わう

最上級の幸福感だったに違いない。







子猫を抱くと…

この上ない嬉しさが込み上げてきて

誰もが極上の笑顔を見せるもの。







このキャンプでは山形が誇る







ショッピングセンター吉田で仕入れたラムパーティ







昨年末の山形の時から絶対に次は

吉田のラムと決めていただけあって

満足だらけのラムキャンプとなった。







頬を撫でる風の心地良さを感じつつ

国道13号線を走る車の走行音が耳に届くのだけれど

一方で春を喜ぶ澄み切った野鳥の声が

大きく響き渡り雑音を帳消しにしてくれている。







chaiさんからは自然薯のバターソテーが配られた。







傾いた日が遠くの雪をかぶった連峰と

純白の桜に暖色の色を与えながら

夕刻を告げる。







日が落ち、chaiさんのご家族も合流となった。







これはチャンスとばかりに

こむぎを預けると皆んなの顔が

一層明るくなったもの。







例年ならば川沿いには露店が並び

大いに賑わうとの話だったが







コロナがどうとか密がどうのという理由で

今年は露店の出店は見合わせたのだそうだ。







日本人の営みの一つである花見にすら

憲法に裏付けられた権利と自由が霞む事態を

悲しむべきことに感じながらも

私達キャンパーは免疫アップのために

外に出る。







昨年、大国の大統領がコロナに罹患した時

真っ先に治療として受けたのは

ビタミンD剤の投与だった事を鑑みれば







外で日を浴びるキャンプこそ

予防の一つと考えるのは

あながち間違いではないと思った。







それがキャンプ







これほどに清々しく有意義な時間

ウグイスやヒバリのBGM

当然、猫の癒しも免疫UP



続きます。


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