日も暮れ焚火に珍しく炭を投入した。

今宵は久々に焚火オーブンの出番

既にオーブン庫内温度は250℃を超えている







それと同時に妻がスキレットで

調理を進めはじめた。







今宵は過去我が家のキャンプ飯中

No. 1に輝いた事のある『焚火ラザニア』







調理が終わりチーズを載せれば

後はオーブンに入れて待つだけ







焼き上がりを待つ間は日中から

カリっと歯で割りながら銀杏を楽しむ



夕暮れ時をキャンプ最高の時間だと言う人が

多いけれど…







雑念から解放され、無心に銀杏に向かい

焼き上がりを待つこの夕暮れのひと時は

幸せの時間そのものだったと思う。







銀杏を食べ始めて５つ目

溶けたチーズがフツフツとなり

焦げ目が付いたなら完成

完璧な焼き上がりに食欲は鰻登りに







過去最高の出来だったのは

実は過去に何度も失敗してきたせいもある。

キャンプも料理もトライ&エラーのその先に

喜びがあり自らの成長を垣間見る瞬間がある。







外は既に真っ暗になっているけれど

時間はと言えばまだ17時







炭を薪に変え焚火を満喫しながら

オープンタープの下でくつろぐ

腹ごなしの時間も思い出深い







このタイミングで風が変わった。

東から緩いものの気になるレベルの風が

吹き始めた。







それと同時にカモフラネットを



タトンカ1TCに装着をする。







海辺のキャンプではこの後たいてい

陸からの風に変わるため

反対側にもネットをかける。

空気は冷たい所から暖かい所へ流れるもので

海水は昼も夜もほとんど温度に変化はないが

日没とともに陸地は冷えて行くため

陸から海へと風が吹き始めるわけである。







それを終えると今宵の二品目

焚火ピザを焼く

妻お得意のグルキャン好適品

春菊＋ゴルゴンゾーラ＋ハチミツのデザートピザ

こちらも上々の出来だったのだが

二人では食べきれず近くにいた

デュオキャンパーへお裾分けを

大変喜ばれた。







今宵、満腹の胃袋を癒すのは

三年振りとなるモルト

オールドバランテュラン



スペイサイドのヘヴィリーピーテッド

若いピートモルトってホント強烈で美味い。







薪はまだまだ沢山あったけれど

この辺で追加するのをやめ

いつもの一本燃やしを楽しみ

焚火の鎮火を待つあいだ

妻は焚火くるくるでベーコンを楽しんだ。









遠く耳をかすめる潮騒以外には

音のない静かな静かな夜







こんな夜があるから

キャンプはやめられない







幕の中はアルパカ＋キャンプグリーブでポカポカだ。



キャンプグリーブはAmazonでは欠品のようだが

類似品が数種類今年は出ていたのはびっくり



静かな夜に星の瞬きそして潮騒

「やっぱ神割崎っていいよなぁ〜」







そう思ったのも束の間だった。

ペポに入り寝る直前に気付いてしまった


あーーー出てる出てる！


このキャンプ地ならではの

素晴らしい光景の訪れだった。







「あぁ〜ここにはこれがあった」

海面に光の道を作りながら昇る月の出

以前はコレを観るために月の出を

わざわざ調べここにやって来たものだったけれど…

思いもしなかった素晴らしい景色との遭遇だった。

きっとキャンプの神様の思召しだったのだろう。



カラッと晴れた明るい朝

風が昨日より強くなっている。







一人一つのシングルバーナーで

うどんをお互い作り朝食とした。

冬の行く先

来年は不動尊公園がとんでもない値上がりをし

恐らく適地から外れると想定している。

もちろん今季はまだ大丈夫だけれど四月以降は絶望的

その代わりに神割崎って事になるのかも知れない。

コレは願ったり叶ったりの歓迎すべき事。







何せ海洋性の気候と相まってこの気持ち良さに加え

東北屈指のロケーションの中の

冬キャンプになるわけだから


これだからキャンプはやめられない





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