いわなの郷芝生広場…ここを訪れるのは3年ぶり

3年前当時はキャンプ場としての運用が

ちょうど始まろうとしていた頃で

無料でいいょと言われるも申し訳ないからと500円を支払ったり

何か借りてもタダでいい…そんな状況だった。

あれから3年が経ちキャンプ地としては

まだまだメジャーではなく利用者は多くはないけれど

冬のキャンプ地としては余りある設備と

懐の深さを今回深く知ることとなった。







このキャンプ場でなければ

今回のキャンプミーティング冬の陣も

大失敗に終わったことだろうし

ご参加皆さんの笑顔もあれほど沢山見ることはなかったと

つくづく感じ敬意を持って当レポートを

まとめたいと思う。







からの続き

天候は一進一退

晴れたり雪が降ったりまた晴れたり降ったり

轟音を伴い、時折、荒れ狂う突風だけはデフォルトで

枯芝のフィールドを縦横無尽に駆け回っていた。







状況を察した妻が安全を重んじ

管理人さんへ現況を説明すると

管理棟併設のホールの使用許可が出たのは幸い。







テーブル、椅子、空調も自由に使って下さいとの事だったが

そこは遠慮をし許可を得て自分たちの道具で行う事に。

冬キャンプデビューの女性やお子さんも

いたため、この計らいは本当に有り難かった。





横殴りの風雪の中、それでも男達は

屋内に荷下ろしを済ますと外へ出て

火を囲む方策を練る。







管理棟の広大な軒先を利用(許可も頂き)することに

並んだのはBON FIRE & レンジャー二台



これは笑ってしまった汗

よりによって大飯食らいだらけだが薪は充分！

ただコンディションを考えれば風の影響のない

この選択は最も合理的であったのは事実。

キャンプ歴の浅い方や今回が二泊目という

初心者中の初心者もいたので

バトニングの体験会を行ったり







柴わんこさんによる焚火コーヒー焙煎の実演や

rugged_camp_libertaさんのファイヤースターターによる

焚火着火などは見所の一つだった。

特に初心者の方々には参考になる

数々のキャンプアクトのご披露があった。







圧巻だったのは93キャンプさんによる

通算10羽目となるビア缶チキン

完成時に歓声が上がるのは毎度のこと

その後は私が自宅にて焙煎してきた

コーヒーのお振る舞いを行い







近所のスーパーでお借りした大鍋を

Nさん自慢のBON FIREにかける。

奥様のご親戚所有の山で作った大量の薪が大いに役に立つ。

コイツで鍋を沸かす絵面は流石に

笑いしか起こらない…と言っても

二次燃焼超ハイカロリーのコレじゃなければ

ものの十数分で沸かすことは難しかっただろうし

躊躇いなくジャンジャン薪を投入するNさんは

とにかく格好良かった。







見ようと思ってもやろうと思っても

初心者には敷居の高いキャンプアクトは

その後も続く。







グルキャンの醍醐味というものがもし三つあるとしたら

自分ではやらない事、できない事が

目の前で展開されるという事が一つ

そしてもう一つは

自分の持っていない道具、欲しいと思っていた道具が

目の前にありその運用を知ることが出来

疑似体験試用体験ができる事。




答えを先に知り、人真似にならない応用を考え

キャンプ道に磨きをかける近道が開けることは

このキャンプ参加者にとって最大の特権だったかも知れない。







正直なところ規模の大きなグルキャンは

苦手にしている我が家であり

せいぜい二〜三組程度が一番楽しい実感があるが

今回の盛り沢山のアクトは充分に魅力的であり

それを行うキャンパーは演者としてそれを楽しみ

見る側はスキルを見て学び取る面白さを

それぞれ堪能できた様に思う。

このような機会を初心者だった当時に

経験できたなら私ももっとマシな

キャンパーになっていただろう。

そんな事を思っていた。







BON FIRE鍋が沸いたところで屋内へと会場を移す

柴わんこさんのティリーを筆頭に

液燃ランタンがズラリとテーブルに並び点く様も壮観の一言。







会は終始和やかなムードで進み

あちこちから響く笑い声も絶え間なく

それはそれは楽しい空間、楽しい時間だった。







会で用意した酒類が並ぶ







ラインナップにはお茶目なジムビームも

これは私の仕業 笑

アルコールの力は偉大で今回初めてご参加頂いた方も

すっかり打ち解け諸先輩方の話を食い入る様に

聞いていたのも印象的だった。

中でもヒルバーグのあの方の知識の深さと言ったら特筆もの

こういう人が一人いるだけで会全体の価値が変わる。

きっとこれがグルキャンの醍醐味の三つ目である。







ベテランキャンパーの話を直接聴き

耳で聴いた武勇伝はいつか自らが体験する事になる

俺も遂にここまで辿り着いたという実感は

自らの成長そのものでありこれを体験してしまったら

もう後戻りなど考えられない世界へと踏み込んでいる


それがキャンプ




参加者皆さんとの触れ合いを大いに楽しむ時間は

至福の時間だった。







そんな私はと言えば女性にカクテルを作ったり

60cmある牛ハラミを丸ごと焚火で豪快に焼いたりしつつ







お節介にも身内である若いスタッフに

私の解釈(人生観)を語り聴かせたものだった。







普段ならば聞き流してしまう老婆心にしか

聞こえないジジイの小言の様な話も

それを同時に聞く参加者皆さんの御賛同を前に

きっと若い彼の心に響いていたことと思う。







暴風という最悪のスタートだった

『キャンプミーティング冬の陣』

主催として反省する事は沢山あったけれど

収穫も同じくらいあったと思っている。

今日出会った他人同士が助け教え感心し習う

上も下もあるようでなく対等と尊重の関係がそこにあり







良い情報は共有され受け継がれ

教える人と習う人の満足がイコールで結ばれる。

この会は参加した全てのキャンパーが主人公だった。



これだからキャンプはやめられない



最後に最高の時間をくれたいわなの郷に感謝を捧げます。
ここは冬キャンプの穴場だと心から思うのです。
エントリー頂いた皆様本当にありがとうございました。



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