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今日もどこかで野遊びを…

とある夫婦の野遊びの記憶です

非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事

   

カリラ12年から始めた贅沢キャンプ

一番最初に口にするウィスキーは

ノンエイジから年数表記のボトルへ移行するのが

味わいがよく分かるので飲み方としては

きっと正しいんだと思う。

順序というのは酒を楽しむ重要な嗜みの一つ。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



例えば、ウィスキーの品揃えの多いお店で

自分の中で一番好きな銘柄から頼む人は少なくないけれど

それをやってしまうと…その次にくる酒が

見劣りしてしまって何かトータルでリッチな気分が

削がれてしまうように感じるもの

ただ、舌が確かなうちに御目当てを飲んでおこうと

そんな気分の時もあり

このシチュエーションでのスターティングウィスキーは

カリラ12年になったと、そういうわけ。

ボウモアとラフロイグで比べればラフロイグ寄りの

中間の味わいでボディはどちらかというとライト。

ただ、これをスターティングに飲んだばっかりに

確かに、もう酒質は下げられなくなってしまっていた。

普段飲みのジョニ赤があるというのに愚かな話であり

順序を間違えた好例だと言える。

何せ一番シックリくるウィスキーだから。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



もちろん秋感の濃いこんな営地にぴったりで



グラス2つがあっという間の

非常に贅沢なキャンプ



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



1年間使い古したバトニング棒は

この日、乾燥がなされず燃えづらい薪を燃やすための燃料となった。

せっかく贅沢にスタートしたのに、燃えない薪のお陰で

煙に巻かれ台無しになるくらいなら

このひと時に貢献してもらおうと

そう思ったから。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事

非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



と言いつつ、一度は焚火から救出したりして

再び火に焚べるのをスコッチ一杯分だけ

ためらってしまった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



手にしていた道具を葬る罪悪感に

ひと区切りをつけ別れを惜しみながら

炎を見つめる様は送り火そのものだった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



大型のリフレクターの恩恵を感じる



ちょっぴりセンチな秋焚火



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



結局、カリラ4杯を飲み干し一次会最期の焚火酒は

スモークヘッド シェリーボム



カリラと違ってガツンと鼻を抜ける薫香と

シェリー由来のコクのある甘さ

こういうのがやめられないたまらない。

ピートモルトはその独特の香りが少ないものから

ピートレベルを上げて行き

濃い方へと飲むのが鉄則であり正しい順序。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



これはキャンプ地選びも同様で

季節の節目節目に色々なキャンプ地を選んで行くけれど

深い森を晩秋に味わう

これを濃い目のウィスキーだとすれば

万人受けする敷居の低い日山キャンプ場や

魅力が分かりやすい裏磐梯は

ライトな旨味のウィスキーに違いない。

日山がカリラで今いるこの場所はスモークヘッド

スモークヘッドを先に味わってしまうと

カリラが物足りなくなる事を考えれば

先週日山で今週がここという順序は正しいと思う

無論それぞれに突出した良さはあるし

味わうタイミングで感動は変わるもの。

そんな他愛ない思考が巡る晩秋の夕べ

気付けばまだ19時半だった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



夜が早くやって来るこの季節

夜長を楽しむとはこういう事なんだなぁと

今年に入ってようやく深く理解できるようになった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



歳を重ね身体に年々ガタがきていることを

まざまざと実感しているけれど…

経験に学び楽しみに気付きそれが増えてゆくのなら

加齢も決して捨てたもんじゃないし

完全に身体がぶっ壊れるまでコレを歓迎しようと思うのは

11月が夫婦二人の誕生月だから

携帯電波の届かない営地

マルシャルの中、スマホとiPadに頼らない二次会も

なかなか楽しいものだった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



10年前は、河原で焚火をして

BBQができればそれだけで最高に楽しかった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



あわよくば酒に酔って

そのまま寝れればいいと思って始めたのがキャンプ



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



もしこれが逆だったなら

河原でBBQというアクティビティ単体は

キャンプそのものに劣ってしまうわけで



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



それ自体は趣味と呼べるものにはならなかった。

やはり、ゆっくり時間を味わえるキャンプにこそ

価値があると改めて感じるわけである。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



前回、この地でのキャンプは撤収が

雨風で最悪の部類だっただけに

暗いマルシャルから外に出て

爽やかな青空の広がる秋景色のこの朝には

大きく心を打つものがあった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



雨続きの10月やっと順番が回ってきた微分の喜び

なんと美しい森か



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



それがキャンプ



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



昨夜の残り 旨味が濃縮された二日目のビーフシチューを

バケットに載せ極上の朝食を味わった。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



食後、自分で焙煎したコーヒーを飲みながら

バードコールをいじっていたら

本当に小鳥達が沢山やってきてくれて

相当に寒いはずの撤収直前のこのひと時に

最も心が安らいでいた。



非公開の営地 スコッチキャンプは順序が大事



ここから二ヶ月の頑張りが年越しキャンプの満足感を

大きく左右することになる年末

古くはソクラテスの時代から

手段と目的は時に混同されるものだけど

キャンプがあるから頑張れるではなく

頑張ったからキャンプがある

こんな順序が大事に思えた

キリッと冷えたキャンプの朝だった。



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この記事へのコメント
ことごとの順番、興味深く読ませていただきました。
ものごとに道理がある様に、楽しみにも順があるのですね。

そういう意味でいけば、我家はハードな登山からゆるやかなキャンプへと、年を重ねるごとに、順を追っていたのだなと感じます。

これからのことごとが我家もまたどのように変遷していくのかなと、その変化も楽しみでもあります。

ぜいぜいぜいぜい
2019年11月08日 11:03
ぜいぜいさん

コメントありがとうございます^^
この記事、相当頭を使って仕上げました汗
どう言葉を綴ったら言わんとすることを
理解してもらえるだろうか?
なんて考えながら何度も何度も推敲したりして笑
キチンと伝わったようで安心しました^^
ありがとうございます!

劇団にひき劇団にひき
2019年11月08日 11:14
スコッチ の系譜をグラスを傾けながら順番に味わってゆく・・ なんと贅沢な秋の夜の一時。

イメージしただけで、口の中に香りが充満しそうです。

ただ、カリラからスタートの4杯?は素直に豪華で、それはそれでありなのでは?ww

chaichai
2019年11月08日 15:12
ども!
劇団さんが記事を書く時に、どうやってその時のテーマを選んだり発掘したりしているのだろうと、よく思います。

自分の場合は、
ふとした瞬間の気づきであったり、
自らの行いを反芻した時であったり、と
ケロシンランタンの炎の様に、
頭の中でポッと火が付く感覚なのですが、
どうなのだろう劇団さんは。

興味深いですね。

ココはアソコですか⁉︎

一輪駆動一輪駆動
2019年11月08日 22:12
chaiさん

おはようございます!
返信遅くなりすみません!
ウィスキーがますます美味しい季節になりましたね^^
寒いところの飲み物ですのでウィスキーは
やっぱり秋冬が美味しく感じます!
カリラがもったいなくてもったいなくてって事なのです
ジョニーでごまかせなくなってしまったと笑

劇団にひき劇団にひき
2019年11月10日 08:42
一輪駆動さん

おはようございます!
毎回違う場合が多いのですがこの記事は
文末の結論が始めに決まってまして
そこに導くためにエピソードを塗ってゆくような
そんなプロセスで作りました^^
なかなか思った様な文章にならなくて
何回も推敲したりして(普段はスラスラいくんですが)
正直苦労しました笑

劇団にひき劇団にひき
2019年11月10日 08:50
おはようございます。
ウィスキーやワインの記事いつも楽しく
読ませて頂いております
一雨ごとに寒さが増していくこの時期
焚火や薪ストーブの前で飲む酒は格別です

僕が酒を覚えた二十歳の頃はサミーディビスjrが
TVのコマーシャルで活躍していた頃ですから
当然の成り行きからウィスキーになりました
もっとも当時は高いワインと安物の合成日本酒ですから
ビールか国産ウィスキーの2択だったような気がします

かくして開高健のキャッチコピーよろしく
飲めない酒を夜な夜な楽しんだ訳ですが
この間ご多分に漏れず良いも悪いも含め色々な事を経験し
歳を経る事によってしか感ずることが出来ないものが
少しづつですが分かるようになって来たような気がします

道具や物が歳月を経る事によって
独特のテクスチャーを醸し出すように
ウィスキーもまた歳月と共に育っているのだと思います
そう考えると残された人生も捨てたもんじゃないと思える
今日この頃です
true_blue
2019年11月11日 09:24
true_blueさん

こんにちは!
サミーデイビスJr.のコマーシャル
懐かしいです^^おぼろげながら覚えてます
確か…暗めのテーブル上で黒い肌に光が当たって
本人だと分かる様なそんな絵が浮かびました^^
以前に記事本文に記したことのあるエピソードなのですが
例えば、米作りの様に年に一回の仕込みという仕事は
その瞬間に全てを注ぎ込む作業で10年かけて10回の
工夫しかできないものですし、ましてそれが
ウィスキー作りともなるとデフォルトで数年以上の
熟成期間を経てブレンダー(人の感覚)により味が決まる…
途方もないビジネスに感じます。
世の中には酒齢にして30年とか50年とか
そんな物もありますがシングルモルトのレギュラーボトルとなる
12年を飲む時に、12年前はどんなだったかなぁなどと
ついつい思い返したりするのは歳のせいかと
思いつつ、歳を重ねる楽しさもある気がします^^

劇団にひき劇団にひき
2019年11月11日 13:10
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