場内引越しを終えると

昨日まで大盛況だった場内はほぼほぼ全員撤収を完了

誰もいなくなった。







残ったテントはひと張りのみ







ガラーーーんと人の消えた場内

いつもの夫婦二人キャンプのスタートだった。

連休最終日の大雨予報

「そりゃ誰もいなくなるよなぁ」

なんて会話を妻としつつ天気予報を見ても

どこもかしこも雨模様

雨を避けようと思えば家路へ向かうという選択だったが







そんな勿体無い選択は思いつかず雨キャンプの準備

気温が下がらず湿気も多いという想定で

いざという時は雨でもフライを外せるようにタープ下に

ビッグアグネスを半分以上潜り込ませておく。







昼食は近くの小岩井農場にジンギスカンを食べに行った。

「最後にここに来たの30年前じゃね？」とか

「私小学校ぶりだよ」とか

お互い懐かしく語れないほどの年月が経っており

新鮮さは充分。







場内の美しく広がる芝を見て

キャンプ出来ないのがもったいないよなぁー

なんて思う夫婦二人だった。

晴れていれば岩手山の堂々たる姿が見えた筈だが

この日は残念ながら裾野だけを覗かせていた。







あ〜〜昔もこんなだったかなぁ？

そんな会話をしながらも小岩井農場の

このジンギスカンには辛口ジャッジ

同じ岩手なら遠野のジンギスカンに軍配だね

そんな会話で盛り上がりながらの昼食は楽しかった。







小岩井農場での昼食を終え、温泉に向かった。







昨日のありね山荘とは泉質の異なる玄武温泉

渓流を眺めながらの露天ぬる湯にこの旅の疲れが

スーッと抜けていく感じがした。







サイトに戻り一服ついたらすぐに灯りの準備







誰もいなくなったキャンプ場には入口近くに

ソロテントが一基新たに増えていた。

「貸切りじゃなくてよかった」

妻の本音が聞けた 笑







旅の最後の夜の始まり







今宵はラフロイグで締める。







雨は一向に降る気配はないが

湿度は確実に上がっていた。







連休の5日間、岩木青少年スポーツセンターの設営時以降

振り返れば連日晴天に恵まれ朝起きるたび

最高の朝だった。







連休前の週間予報の雨予報は私達を避けるかのよう

今夜もきっと低気圧は外れてくれるかも知れない

そんな夕べだったのだが…







テントに入るやいなや降り出した雨

夜半過ぎには雨音で何度も起こされる様になった。

来た来たと思っていたら妻が言った。

「テント下水浸しかも…汗」

寝たままで手をテント床にあてて確認すると

ウォーターベッド状態になっていたのだった。

ぷかぷか〜

状況的には、傾斜地を伝って雨水が

グラウンドシートの上下に流れ込み

ハジの方は雨水が染み込んできていた。

インフレーターの外に足を出すと濡れてしまうので

この後の夜間のトイレはインフレーターから

インナーテント出口迄の60cmをジャンプ 笑







かくして五泊六日連休キャンプは無事？終了となった。

思い出すのは満点の星空とビシャビシャのテントボトム 笑

帰宅後はインフレーターマット、寝袋

テント、グラウンドシート、木製のクーラーボックスを干し

地元のスーパーへ







雨が止み黄金色に輝く夕焼けが見事だった。

キャンプも人生も晴れの日だけとは限らないが

雨上がりの空の美しさを思えばそれも

悪いもんじゃないと思える締めくくりとなった。





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