アウトドアで食事を楽しむ事が

楽しくて仕方なかった頃、飲酒をするために

始めたのがテント泊（キャンプ）

あの頃は、ただ外でBBQと酒をかっくらうだけで

とにかく楽しかったし、満たされたものだった。







それはいつの日か趣味と呼べるものに昇華し

アウトドアの勉強をする様になった。

知識や経験が増えてゆく事の楽しさは格別で

できなかった事ができる様になっていくという

自分自身の成長こそ、ここまでキャンプに熱中する

原動力になったのは言うまでもない。







ただ、それ以上に夢中になるキッカケになった

と言っても過言ではない営地がココ

岩洞湖家族旅行村ピクニック広場

だったように思う。

観たことのないような景色に心打たれ

そこに居る自分とテントの非日常感にゾクゾクし

人生を変えるほどの麻薬級の趣味となったキャンプ。

ここは正にまだ観ぬ景色を探し続ける

キッカケとなったキャンプ場。

もちろん今年も予約なしのチェックイン

到着するや否や変わらぬ景色に胸を躍らせる私だった。







一方、妻はと言うと少々乗り気じゃない雰囲気

そもそもは昨年のリベンジキャンプ



妻はオートサイトに居を構えたかったのだ。

ただ、昨年張ったあの場所には先客がいたため

このキャンプ場の事実上のフリーサイトである

奥のピクニック広場に来たという経緯。

あのサイトじゃなければ意味がない。







風もなく熊除けの風鈴は鳴らない上蒸し暑く

お盆連休中日だと言うのに先客は皆無

喜ぶ私を尻目に妻のテンションはだだ下がって行った。

それでも設営中に１組のご家族連れキャンパーが

やってくると、覚悟が決まったらしく

普段の凛々しいキャンパーの妻に戻っていた。







どちらかと言えばオートサイトよりも開放的で

明るい無料のピクニック広場の方が白樺も多く

水辺がない事を除けばロケーションは最高なのだが

シャワーを浴びるのにわざわざ車に乗り

オートサイト迄行くという面倒が妻のテンションを

下げていたのかもしれない。







写真では分かりずらいが広場には

星の数ほどのトンボが飛び回っていた。







到着が二時を回っていた事もあり

ビールを二本飲み終えた時には

白樺の影もだいぶ長くなっていた。









思いのほかアブが多かったため

タープ近くで焚火を開始する。







バトニングで細薪を作ったり

火の世話に没頭しているとあっという間に

時間は過ぎていった。







ここからはジョニ赤ソーダ割りを皮切りに

火を眺めながら時間を楽しむことに







この時間でも意外にも気温は

なかなか下がらず

ZANBESIのバックドアはハーフオープンにして

風通しを確保した。







メインランタンのプレヒート

後ろの景色が違うだけなのに

昨日も一昨日もやったこの作業に新鮮味があった。









その後は一つ一つ灯りを増やしてゆく







新月が夕日の後を追うように西の空に沈もうとしていた。

今夜はペルセウス流星群が最も多く見られる日

絶好の星空コンディション







「ここに来て正解！」

「夜が楽しみだねー」







「さぁ何か食おうか」







今宵は海鮮BBQ

スターティングメニューはアワビの貝焼き

メインイベントの流星群の話をしながらの食事は

楽しく美味しく酔い心地も極上のものだった。







夜九時半となり、広場の真ん中の芝の上に

シートを敷き寝袋に包まって流星群を楽しんだのも束の間

星空は心地よい睡魔を届けてくれて

数個の流れ星が観れたところで就寝とした。







木陰でも明るい白樺林の朝







この朝の空気がたまらない

日が登れば、きっと灼熱の一日なのだろうけれど

秋の朝のような涼しく爽やかな朝だった。







朝食はスイスの家庭料理ROSTI（ロスティともリュシュティとも言う）

普段キャンプで使う調味料だけで作れる

とにかく簡単なキャンプ向けのフライパン料理







それと実は初めてとなるハンバーガー

バンズはローソンのものでお手軽に







かなり満腹になったところで

今日の予定の整理をした。

「温泉に入りたいよなぁ」

「でも一番近いとこでも距離は結構あるんだよね…」

「いっそのこと撤収していい温泉のとこに移動しようか」

我が家にとってのいい温泉とは

単純泉以外のお湯をさす。

「天気も下り坂だしな…」







勝手気儘なキャンプ旅

営地での満足が高いともうそれで完結したくなる時もある。


それがキャンプ





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