2月約300キロの断捨離となった引越しを無事終え

人生始まって以来の超長期の休みに突入した。

「こりゃ毎日キャンプだなぁ」なんて思ったのも束の間

新居があまりに居心地が良過ぎて、家にこもり

整理整頓を繰り返す日々が続いた。







そんな平穏な毎日になぜか不安になったりして…

ここ二年忙しく過ごしすぎた反動なのは理解しているが

そろそろ出撃か…と思った矢先やって来たのは

爆弾低気圧「あちゃーこりゃダメだ…」

気付けば最後の出撃から2週間が経っていた。







週末はと言えば、ペンキ塗りをしたり

とある蔵の内壁剥がしなんかをし全身埃まみれの砂だらけを経験

それらを終え出撃にこぎつけた時には午後2時を回っていた。

それでも「今週こそは！」と荷物を積込み勇んで

いつもの不動尊公園キャンプ場へ向かう。

到着は16:30を回った頃だった。







時間が時間だけに装備は我が家にしては軽めの

ビッグアグネス＋タトンカ3TCとした。

気温は高く翌朝の最低気温も氷点下までいかないくらい

高火力のアルパカは自宅待機で

カセットガスストーブで乗り切る算段とした。







日没まで残り僅か、設営に時間はかけられない。

3TCは三箇所を直打ちし

SP社製ポール60cm×5節一本での設営







高さがあるので華奢なタトンカでは

風のない日に限られる張り方だが

3TCのアレンジ張りとしては

5分程で設営できる上、なかなか格好よく

三月の底冷えを防ぐ意味でも合理的なスタイルだと思った。







我が家にしては珍しくタイムアタックのような設営を完了

笑顔で迎えてくれた上、荷運びまで手伝わせてしまった

仲良しの管理人さんとここ1ヶ月の情報交換をした。

西の山にすっかり日が落ちた頃、ようやく乾杯となった。







「たった二週空けただけなのに随分と日が長くなったよなぁ」

妻に話しかけると

「家は家で最高だけどキャンプはやっぱりいいね」

満足気な表情でリラックスした言葉が返ってきた。







焚火に火を入れ今宵のメインランタン

BIALADDINにも命を吹き込むと







いつもの我が家のキャンプが始まった気分

野に帰ってきた自分をしみじみ実感する瞬間でもあった。

たった2週間と言っても我が家ではこの数年じゃ

年に一度あるかないかの出撃ブランクなのだ。







愛車147に積めるわけないと思っていた

ラウンジチェア、折り畳むと意外にも

後部座席にぴったりの寸法で綺麗に収まった。

「今宵はこいつで椅子寝に興じるか」

寒くてそれどころじゃないのは分かりつつ

バカンス気分でとりとめのない

そんな思考が浮かんでは消えてゆく。







夕闇が刻々と迫り不動尊公園にホツホツと灯りが増えていく。

この土日

不動尊公園キャンプ場には十数組のキャンパーが幕営。







昨年まで冬期休業だった事を思えば

三月第1週の土日にして驚くべき大盛況に違いない。

東北宮城では、まだまだ通年で営業するキャンプ場は少ないけれど

一つ、また一つと今年はキャンプ地が増え

確実に来客数を伸ばしている印象がある。

この二年、冬キャンプと言えばほぼほぼ貸切りだった事を思えば

人の営みを感じるキャンプに何やら嬉しさが込み上げてくるのだった。







不動尊公園の川岸フリーサイト



焚火を囲んで飲むジョニーウォーカーが

それはそれは美味かった。





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