梅雨の晴れ間を狙うキャンプ、前日の晩まで行き先が決まらずじまいだった。

この日このキャンプで出会った新たな仲間“Nさん”そして

久々登場のkimu君が参戦予定、あっちを立てればこっちが立たずの状況。

こんな時は、問答無用のスーパーロケーションが吉

そんな動機でここに辿り着いた。

猪苗代湖 秋山浜キャンプ場








前日の予報では、高気圧に覆われるハズだったのだが…

ここ猪苗代は分厚い雲に覆われ、時折小雨も混じる上、湖側からは断続的に

5m程度の風が吹いており、6月も終わりだというのに肌寒く

汗と虫に悩まされる心配は皆無なコンディション

TATONKAはひっきりなしに膨らんだり萎んだり







普段ならTATONKAは低く張るシチュエーションなのだが…

このスーパーロケーションを前にして危機回避のプライオリティは上がらず

一先ず乾杯ビールを手に取った。







…のだが…寒くてビールも進まない 汗

先ずはkimu君タープを直張りでTATONKAと連結し

風除けを作り、色んな台無し感を満喫した 笑







肉少な目の棒棒鶏をツマミに







丸氷でウィスキーをやってから







順番逆じゃねーなんて言いながらジントニックにシフトして







夕暮れが近づく頃には、風も穏やかになった。







風除けのタープを外し焚き火をスタートする頃には







幾筋かの日の光が湖を照らし始めた。







この夕暮れが素晴らしかった。

対岸の山々に色が戻り







ふと磐梯山に目をやると

雲がかかって頂きは見えないのだが…







麓の周辺を霞みがかった様に真横に伸びる天使の梯子が







こんな夕景は、この営地ならでは

その頃になると、ここを貸し切る3組のキャンパー達は

一様に酒が回り、話題もディープなオカルト方向に向かっていた。

誰かが言った。
俺、昔UFOしょっ中見てたんですよ







ん！何それ？

ちょうどあんな雲が出る時は
どこからか見られてる様な視線を感じるんですよね
で…振り返ってみるとそこに銀玉のような
未確認飛行物体が浮かんでるんですよ！

全員目の前の珍しい雲に目が釘付けだった

世界のなんだコレ的な雲







形がそもそもUFOっぽ！
黒っぽい他の雲の中、ドカッと上空に鎮座し輝いている
レンズ雲とかいう珍しい気象現象らしいが…
雲に偽装したUFOなんて説もある
他の雲は流れていくが、コイツだけは
我々を監視するかの様に
東の空から消えてくれなかった。







束の間の戦慄が走る







この日、ウェザーニュースにはこの雲の投稿が幾つもあったという。

つづく




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