不動尊公園キャンプ場で雨の中設営を完了した。

ここに来るといつも雨だ。

しかも今回は飛び切り冷たい11月の雨。

物悲しい雨だが、つい先日、来た時よりも落葉は随分と増え枯れ葉のじゅうたんは

幾重にも重なり情緒を増していた。

一気に冬景色へと姿を変えているその最中という雰囲気だ。

砂地の地面にオレンジと茶色の葉が積もり、まるでそれは…

いいや、まだこの時は気付いてはいなかった。









今回ルクルーゼはすき焼きを…

ルクルーゼですき焼き

何か違うと思いつつも 笑









食事を終えると、雨で濡れたブーツとコートを乾かし

コットにおさまった。

疲れのせいか、この時点で時間はまだ８時前。

それでも温泉とアルパカでヌクヌクのままシュラフに潜り込みたかった。









雨上がりの朝









まるで義務感に駆られるかの様に焚き火でコーヒー豆を焙煎しようと思い立ち

まだ薄暗い中、ランタンを点灯、焚火の準備に取り掛かった。









ところが三たびの痛恨の失念

道具はすべて揃っているが…

生豆がない！

あ キッチンのカウンターに置いたまんま。

豆がなければ始まらない。

こりゃまた妻のテンションが下がるな…









仕方がないので私は一人、付近を散策することにする。









清々しい清流の音に晩秋の枯れゆく美しい枝葉が見事な景観を見せていた。

晩秋というよりもう既に初冬の風情か…









雨の翌日にもかかわらず

川を流れる水は濁りもなくサラサラとしている。









人の手が絶妙に入った不動尊公園。

この時期が最高だ。









今回はメガホーンIIをチョイス。雨幕というわけではないが、設営が簡単で

雨天時などは心強い幕だと感じた。









幕の内側、コットの頭の部分、つまり夫婦二人の息がかかるあたりが結露していた。

しかし、ほどなくして、アルパカの熱気のお陰か、ほぼ乾燥し、雨で濡れた外側の雨つぶも

間も無く乾燥する気配。









朝食はミルククリームのスープにバケット









風邪をひいたときに妻がいつも食べていたという身体に優しいメニュー。









食後、暑くてメガホーンのジッパーを開けた。



鍋を洗い終えて炊事場から幕を望むと…











メガホーンIIは完全に景色に同化

まるでそれは、風景画の中に入り込んだかの様に





この日、この時のこの一瞬でこのキャンプの価値が跳ね上がる。

今日ここを選んで良かったと、そう思った。











砂地で水はけがすこぶる良い不動尊公園キャンプ場。

ここだからこそ、サンドカラーも、どハマりという事か。



撤収を終えて駐車場にて…









ゆらゆらと心許なくゆっくりと飛翔する白い虫が一匹。

飛んでいく方向に手を軽くかざすと、そのまま手のひらに吸い込まれるように着地した。

雪虫か…いよいよ今週は雪が降るのかも知れない。

冬の訪れを教えてくれたわけだ。






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