からのつづき

ようやく晴れ間も見えてきた須川湖キャンプ場。

周りの人は、ほぼ貸しテント泊のようだった。

料金は2人用で530円4人用でも1050円だとか 超リーズナブルに驚いた。

万が一雨が酷いようなら借りた方がお得かも…と思ってしまった。

そうは言っても、お気に入りのマイテントをパシャリ やっぱ劇団家はこれかなぁ。







雲は多いが晴れ間も増えてきた。







お昼は手抜きのゆかりパスタ

独身時代からの私のお気に入り。

今回のキャンプはいつも妻におんぶに抱っこだった私が積極調理に参加する。

特に理由はないが、これでチクチク嫌味は言われまい 笑








付近を散策しながら








ブナのくねくね曲がった枝が、とてもいい。







ブナの木が気に入った。

建材としては腐りやすく狂いが生じやすいため不向きで、

戦後薪くらいにしか役に立たないからと一斉に伐採された不運の樹木。

役に立たないという事で木へんに無しと書いて「橅」と読ませたという逸話も耳にした事がある。

しかし、水を蓄える木として有名で、合板や薬剤の発達した現代見直されているらしい。

ぱっと見は、枝がとにかくグニャグニャしているので、シルエット的には

ホラーな印象だが葉の色が明るく、群生地はとにかく美しい森となる。







そんなブナの木に囲まれたサイトで夕食の仕込みを。







今夜は妻の創作料理とスモークチップを使用した燻製を。

そこにkimu君が登場。

温泉マニアの彼は、栗駒山荘の湯に浸かりたいとやって来た。

すると同時に雨が…


あらら土砂降り









夕立のようだが…サイトは水たまりに埋まる。

ほどなくして雨は止み、kimu君は帰り、水たまりはあっという間になくなった。

これはブナの力かなぁと思い込むと更にこの木に愛着が湧いた。









テーブルは今回も常設を使用、片付けの手間がいらないと散らかり放題になるものだ 笑









そして静かな夜が訪れた。

雨は時折、サラサラとTATONKAを叩く。

雨のお陰で虫がいないいい夜になった。









ふと気付くと対岸に明かりが見え管理人さんと思われる人が動いている。

何だろうとサイトから出て、ふと見上げた空に



満天なんてモンじゃない！落ちてきそうな星空！

と思ったら本当に幾筋も落ちて来た！

ペ ペ ペルセウス流星群だ！




しかも全く瞬かない星空…まるで迫ってくるかのよう。

上空の空気が動いていない証拠、明日は朝から晴れるぞ。




はからずも管理人さんに気付かされ

隣のデッキに敷物をし

夫婦二人仰向けで流星鑑賞 贅沢だなぁ…

こんなキャンプはしたくても出来ないよなぁ

そんな感動キャンプがそこにあった。










翌朝4:57にトイレに目覚めるとザーザーという雨音が…かなり強い。

今朝は晴れると確信してただけに、がっかり顏でテントのジッパーをジャッと開けると

テント正面東の山の稜線に目を疑うような美しい朝日がぽっかり顔を出していた。


マジかオイ！オシッコ漏っちゃうよ！

叫びながら幕に戻り

土砂降りの中の朝日を写真に収めた。


これが掛け算の答えだ。







雨は強く降っているが…まだ東の空まで雲が到達しておらず、それはまるで


お天気雨のバージョンサンライズ


目線になんとも美しい朝日があるだけに非常に不思議な光景だった。

おかげでパッチリと覚め、一人感動を噛み締めたわずか数分間だけの自然現象だった。

感動キャンプはせっかくなら夫婦で味わいたいものだが…

この時間に妻を起こしたらそれこそ感動ならぬ勘当されそうだったのでボッチ朝日を堪能する







ほ〜らあっという間にすっかり曇ってきちゃったじゃん。







早起きは三文の徳

それがキャンプ







帰りの道すがら…名残惜しんでブナの林立するルートに車を停めた。

いやぁ素晴らしい！

先ずは一旦帰って、猫に餌と薬をあげたら盆休み後半は、ブナの森に行くぞ。

雨撤収もなんのその、次のキャンプで乾燥だ！


心の中はガッツポーズ！





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